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INTRODUCTION

ジョルジュ・ビゼーが作曲した大人気オペラが春秋座オペラ第7弾として登場します。

舞台はスペイン・セビリアのタバコ工場です。そこで働く自由奔放で情熱的なカルメン。そのカルメンに魅かれる軍隊の伍長ドン・ホセ、人気闘牛士エスカミーリョ、そしてホセの婚約者ミカエラ。4人の間で激しい愛と嫉妬の悲劇が繰り広げられます。

はじめに

カルメンは、よく「運命の女(ファム・ファタール)」、つまり、悪女の典型のように言われるが、そうだろうか? 僕はそう思わない。カルメンはジプシー。スペインに居ながら国籍を持たない自由な身。というと気楽な立場のように思われるがそうではない。今も昔もパスポートを持たないものは社会のつまはじきものだ。歌や踊りに秀でたカルメンは自分に注がれる男達の好奇な視線を利用しつつも、彼らに隷従することは頑なに拒み生きている。一方、ドン・ホセはスペイン北部ナヴァラ出身の貴族。しかし暴力事件を起こし、今は南部アンダルシア地方のセビリアで兵隊の伍長。スペインの北と南では言葉も文化も違う。軍隊で上官からのいじめに耐えて、いつか軍曹になり、最愛の母に楽をさせてあげたいと寡黙に生きるホセ。そんな二人がある日、出会う・・・社会からドロップアウトした若者たちの熱く、そして、せつないラヴ・ストーリー、オペラ「カルメン」是非ご期待ください。                         

演出家 三浦安浩 

誰もが聴いたことのある

心沸き立つあの旋律を歌舞伎劇場春秋座で! 

名曲の数々 

誰もが聴いたことのある《前奏曲》から始まり、カルメン登場の《ハバネラ》、エスカミーリョの《闘牛士の歌》、ホセが切々と想いを語る《花の歌》など、心沸き立つ旋律が次々と登場するのも人気の理由。

オペラが初めてでも十二分に楽しめる作品です。

実力派の歌手たちによる濃密な時間をご堪能ください。

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